GMTスタッフブログをご覧の皆さまこんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は、パテックフィリップのレアピースをご紹介いたします。
PATEK PHILIPPE パテックフィリップ ワールドタイム クロワゾネ 5131R-001
「ワールドタイム クロワゾネ 5131」は、第二世代のワールドタイムとして2006~2016年まで製造された「5130」の文字盤違いのモデルです。
単なる文字盤違いと言ってしまえば簡単ですが、特殊なエナメル技法である「クロワゾネ」は、その製造難度がたいへん高いことで知られています。
金線で作った絵柄の輪郭内に色とりどりのエナメルを流し入れ、それを焼き上げることで鮮やかな色味を作っているのですが、
一色毎に火入れを行うため製造途中で割れやすくなります。
針を取り付ける穴を空ける際にも割れてしまうリスクが伴いますので、その希少性は通常のエナメル文字盤の比ではありません。
この「5131R」も通常通りカタログに載っていたモデルでありながら、正規店での購入にはエントリーが必要だったようです。
複数の腕時計を正規店で購入して初めて注文が許される特別なモデルであり、その購入難度はノーチラスやアクアノートを遥かに上回るとされています。
後継モデルである「5231」ではエナメルの上に直接「PATEK PHILIPPE」のロゴが転写されていますが、こちらの「5131」ではベゼル部分にブランドロゴが刻印されています。
他のモデルではまず見られないディテールであり、特別なモデルであるということを強く感じられる部分であることに加え、文字盤の美しいクロワゾネに干渉しないという点でも、たいへん好ましく思います。
「ワールドタイム クロワゾネ 5131」は、「ワールドタイム 5130」の2年後となる2008年から製造されておりますが、その際ラインナップされたのはイエローゴールドの「5131J」のみでした。
ホワイトゴールドの「5131G」は翌年2009年に追加されましたが、今回ご紹介の「5131R」が誕生したのは2015年と、他の「5131」シリーズと比べて非常に遅いラインナップとなっております。
2019年には後継モデル「5231」が発表されましたので、「5131R」の製造数は他の「5131」よりもかなり少ないと思われます。
▼本日ご紹介した時計はこちら
PATEK PHILIPPE パテックフィリップ ワールドタイム クロワゾネ 5131R-001
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。