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今回は、先日入荷しました「パトリモニー 31カウントダウン 47245/000G」から、「スイッチングロッカー式両方向自動巻き機構」をご紹介いたします。
VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー 31カウントダウン 47245/000G
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー 31カウントダウン 47245/000G
「47245/000G」に搭載されている「Cal.1126/1」は、ジャガールクルトの「Cal.889」をベースにしたムーブメントであり、
このムーブメントは「スイッチングロッカー」の要である「左右に首を振る歯車」をよく見ることができます。
両方向自動巻きは、左右に回転するローターの動きを一方向に整えて、常に主ぜんまいを巻き上げるように整理しなければなりません。
巻き上げ方式は「リバーサー式」「スイッチングロッカー式」「ラチェット式」に大別され、「スイッチングロッカー式」は「左右に首を振る歯車」を使って巻き上げ方向を整えています。
これはランゲ&ゾーネやオーデマピゲCal.3120等に採用されている巻上げ方式で、省スペースで耐久性も高いため、薄型ムーブメントを製造する高級ブランドに好まれていました。
(オーデマピゲ Cal.3120)
しかしながら、巻き上げ効率はあまり高くなく、それを改善するため、よく回転する22金等の重いローターを搭載しなければならず、コストのかかる贅沢な仕様が必要です。
そのため現在ではスイッチングロッカーを採用するメーカーは減っており、オーデマピゲも近年のムーブメントでは「リバーサー式」を採用しています。
(オーデマピゲ Cal.4302 リバーサー式)
ジャガールクルト「Cal.889」ベースのムーブメントは、スイッチングロッカーの歯車が左右に首を振る様子をよく見ることができるものが多く、こういった機構が好きなニッチなマニアにたいへんお勧めです。
他のムーブメントでここまでスイッチングロッカーの構造が露出したものは少ないため、私自身、入荷した際はしばらくローターを左右に回転させて眺めてしまいました。
もちろん時計自体も、レトログラードポインターデイトという珍しい機構を備えた、クラシカルで美しいモデルとなっています。
語れるムーブメントと個性的な機構を兼ね備えた「パトリモニー 31カウントダウン 47245/000G」をぜひご検討ください。
今回ご紹介した腕時計はこちら
VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー 31カウントダウン 47245/000G
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