時計情報

ジュエラーが生んだレトログラード【CARTIER ドライブドゥカルティエ】

GMTブログをご覧の皆様こんにちは。

季節の変わり目に差し掛かり、気温の変化も大きくなっています。
体調を崩しやすい時期になりますので皆様ご自愛くださいませ。

本日ご紹介する時計は、カルティエからドライブドゥカルティエ ラージデイト WSNM0005です。

「CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005」
CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005

1847年フランス・パリでの創業以来、王室御用達としてのブランド性を高めると共にジュエラーとして革新的なデザインを打ち出して来た一面からレディースブランドとしてのイメージが強いカルティエですが、近年では男性専用モデル『 カリブルドゥカルティエ』などの発表により時計の名門ブランドとしての評価をより高く受けています。

今回ご紹介させていただく『ドライブドゥカルティエ ラージデイト WSNM0005』ですが、優雅な紳士をイメージしたこのモデルは40×41mmのクッション型のケースを採用しており、その存在感を示しながらも高いフィット感を実現しています。ケースサイドの滑らかな形がこのモデルの美しさをより引き立たせていることは間違いありません。

CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005

文字盤にはカルティエの特徴的なデザインであるローマインデックスやバトン針が用いられており、シンプルながらカルティエの美しいデザインを感じる事が出来ます。

CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005

文字盤のデザインからも分かるようにタイムゾーン機能を備えており、秒針は伝統的なレトログラード機構が用いられています。
レトログラード機構は非常に長い歴史があります。レトログラードの誕生は17世紀後半といわれ、18世紀後半まで様々な懐中時計に用いられてきました。しかし、19世紀に入り時計に正確性が求められるようになってからは、その姿を見かけることはなくなりました。

1990年代に「レトログラードの魔術師」と呼ばれた時計師『ピエール・クンツ』が開発したモデルをきっかけにこの機構が改めて注目を浴びることとなり、昨今では様々なブランドがレトログラードが搭載されたモデルを開発しています。
レトログラード秒針は「0」の位置から時を刻み、一定の位置に到達すると瞬時に「0」へ戻ります。
終点から始点に戻る際にタイムラグが発生してしまうと正確な時間が刻めないため、秒針をダイナミックかつ迅速に始点に戻す様子は圧巻です。

CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005

そしてタイムゾーン機能に合わせ、デイ&ナイト表示が4時位置に備えられています。他のブランドと比べると変わった形ではありますが、不思議とフィットする感覚があります。
更に12時位置にあるラージデイト表示も私としてはオススメポイントのひとつです。
縦長のスリムな日付窓は決して邪魔にならない空いたスペースに日付表示をもってきただけではなく、緻密な計算によって構成されたデザインであることが感じ取れます。

CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005

ケースサイドのリューズ部分には、宝飾ブランドであるカルティエのアイコニックなブルースピネルがあしらわれており、裏蓋からはカルティエの作り出した自社製ムーブメント1904-FU MCをご覧いただけるようになっており、どの面からみても楽しんでいただけるモデルになっています。

今回ご紹介した腕時計はこちら

「CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト WSNM0005」

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