1904年、ブラジル人飛行士「アルベルト・サントス=デュモン」の依頼により
カルティエが1本の腕時計を作り出しました。
当時の腕時計と言えば、懐中時計にベルトを付けただけといったものでしたが、
のちに「サントス」の名で一般にも販売されるようになったこのモデルは
懐中時計の派生ではなく、純粋に腕時計として開発された初のモデルと言われています。
初期のサントスを見てみますと、角に丸みを持たせたスクエア文字盤に
ローマ数字のインデックスなど、100年前のものとは思えない、
現代のモデルにも通じる魅力的なデザインのものです。
そんな”腕時計の原点”とも言えるサントスコレクションですが、
2018年にリニューアルし、新たなモデルが発表されております。
今回ご紹介するのは、オールステンレス、LMサイズの
「サントス・ドゥ・カルティエ LM WSSA0009」
文字盤や全体のデザインは、丸みを持たせたスクエアケースに
ビスが印象的なベゼルやブレスレットなど、
これぞサントスという伝統的なものとなっています。
今回のモデルチェンジではユーザー自身でブレスレットとレザーストラップを
ワンプッシュで付け替えることができる「クイックスイッチ」機構を搭載しました。
付属のレザーストラップを事前に調整しておけば、
その日の気分で1分とかからず付け替えが可能です。
ブレスレット自体にも新機構が採用されています。
「スマートリンク」と呼ばれる、特別な工具なしで付け外しが可能な構造となっていて、
つめ、またはつま楊枝の1本でもあれば簡単にコマ調整が可能です。
下のブレス裏側の写真をご覧いただきますと、
コマの上部に楕円形の部分があるのがお分かりいただけるけるかと思いますが、
そこを押すと、コマとコマを繋いでいるピンが自動的に上がります。
しかもピンは完全に外れませんので、紛失の心配もございません。
私も初めて調整した際は、余りの便利さに思わず「おぉ…」と
声を漏らしてしまいました。
それまではIWCのコマ調整が一番簡単だと思っていたのですが、
今ではこの「スマートリンク」が、個人的な簡単ランキングトップとなっています。
実際に腕にのせてみると、わずかに湾曲したケースと、
丸みを描くような構造のブレスレットにより、装着感は上々です。
視認性も良く、スーツスタイルにも違和感なくお使いいただける
エレガントなモデルに仕上がっております。
是非ご検討くださいませ。
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