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ミルガウスはモデルチェンジとなるのか

GMTスタッフブログをご覧の皆さま、こんにちは。

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

2023年も年始早々にロレックスによる値上げの発表がございました。正規店でも依然手に入り辛い状況が続く中、益々購入へのハードルが高くなっているようにも感じます。
まして生産終了モデルともなると、価格や商品状態等、条件が合致するものを探し出すことは難儀なものとなります。
願わくば現行品番のうちに手に入れたいものです。

今回はそんなディスコン(生産終了)の話題となると度々名前の挙がる、こちらのモデルをYouTubeにて取り上げているのでご紹介いたします。

ROLEX ロレックス ミルガウス (Ref.116400/116400GV)

1956年に誕生したミルガウス。
細かな金属部品の多い腕時計において、強い磁気に晒されるということは時計自体が磁気帯び(磁石のように磁気に反応するようになってしまう)につながり、特に職業柄時間に対してシビアさを要求される医師や科学技術者のような方にとっては非常に悩ましい問題でした。

そんな中、先述の医師や科学者に向けて生み出されたのが今回ご紹介するミルガウスでした。
フランス語で『1,000』を表す『ミル』と、科学における磁束密度の単位である『ガウス』をつなぎ合わせたネーミング通り、1,000ガウスもの耐磁性能を有するミルガウスでしたが、少々特殊な仕様故に一般市場における需要は少なく、第2世代を以て1987~88年頃に一度生産終了となってしまいます。

しかしながら2000年代に入り、携帯電話やパソコンが非常に身近なものになるにつれて時計への磁気帯びによる影響も再注目され始め、2007年にはついにロレックスでもミルガウスが第3世代として復活することとなります。

白と黒の文字盤に特徴的なオレンジ色のイナズマ針が魅力的なRef.116400、そしてブランドのコーポレートカラーであるグリーンを風防に用いたブラックダイヤルの「Ref.116400GV」が約20年ぶりの復活となり、そして2014年にはブルーのダイヤルをあしらった「Ref.116400GV Zブルー」が追加となり、現在に至るまで人気のモデルとなっています。

YouTubeでは第3世代モデル4種類に加え、非常に珍しい第2世代モデルからCERN(セルン)ダイヤルのRef.1019も合わせてご紹介しています。
普段は中々見ることの出来ないムーブメントの様子などお楽しみいただける事と思いますので、是非ご覧下さい。

ご満足頂けたようでしたらチャンネル登録、高評価を頂けると幸いです。

ちなみに余談ですが、耐磁性能に関する数値の単位として、ガウスの他にA/m(アンペア毎メートル)というものも目にすることと思います。
ガウスは『磁束密度』、A/mは『磁場の強さ』をそれぞれ表す単位であり、厳密には違うものなのですが、双方には

1ガウス≒ 80 A/m

という関係が成り立ちます。腕時計の磁気帯びを気にされて身の回りのもの(バッグの留め具や健康器具、スピーカーetc.)の数値を調べると大体この『A/m』単位の数値が出てきますので、上記の関係式を活用して換算してください。

■ミルガウスはこちら

それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。

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