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これがわかればロレックス通! 意外と知らない基本知識

GMTスタッフブログをご覧の皆さま、こんにちは。

本日もご覧いただきありがとうございます。

今回はROLEXに関する特集ブログをお送りします。

いわゆる3大ブランドのような家宝級の時計とは一線を画し、実用的な腕時計ブランドとして最高峰に君臨するROLEX。

言わずと知れたブランドではありますが、いざ目を向けてみると、意外と認知されていない事も多々あります。

今回は、ROLEXの「これさえわかればROLEX通」といった基本知識を厳選してお伝えします。



 

1.創業

絶大な知名度と人気を誇りながら、相反して謎多きブランドとしてもよく知られるROLEX。

実はスイスの時計メーカーでありながら、発祥はイギリス・ロンドンというのも意外な点ではないでしょうか。

創業は1905年。ドイツ人のハンスウィルスドルフにより、時計商社としての営みが始まりました。

他有名ブランドのほとんどが1800年代創業である事を考えると、当時の時計業界では新参者という立ち位置でした。

ROLEXという名は、ハンスがロンドンの乗り合い馬車で走行中、二階席でひらめき、あらゆる言語で発音しやすいというのが決定打となったようです。

 

2.挑戦的なブランド姿勢

競争に参入してすぐに華々しいスタートダッシュを切ります。

ROLEXが取り掛かったのはムーブメントの向上でした。

創業してから僅か5年後という、恐ろしい早さで世界初のクロノメーター公式証明書を獲得してしまったのです。

その上、ROLEXは日差±4秒以内という社内規格を定めています。

非常に優れた精度を誇っているという事の証明です。

■ROLEX ロレックス GMTマスター II 126710GRNR オイスターブレスレット

 

現在のROLEXではすべてのモデルがクロノメーター規定を通過しています。

ROLEXの付属品にグリーンタグがありますが、このタグはクロノメーター規定を満たしている認証の意味があります。

こちらに関しても意外と知られていないポイントかもしれません。

以降もROLEXの快進撃はとどまらず、次々に革新的な取り組みを実行していきます。

①1919年に本格的な防水機能を持つ腕時計、「オイスター」を開発。

このオイスターという名称は、生き物の『貝』をもじったもので、ケースの堅牢性を貝の殻が閉まる様子で表したものです。

スクリュー式の裏蓋とベゼル、更に特許を取得したねじ込み式のリューズにより、完全なる防水機能を実現しました。

そのモデルは実際に、ドーバー海峡の渡泳を達成したイギリス人スイマー、メルセデス・グライツの腕に装着され、10時間以上水中にさらされましたが、その後も完璧に動作し続け、耐水性能の高さがアピールされました。

※防水性能はリューズが完全にねじ込まれていないと発揮されません。くれぐれもご注意ください。

 

②1931年に世界初となる「パーペチュアル」機能を持つオイスターパーペチュアルが誕生。

ロレックスは、懐中時計が主流の時代のなかでも、将来的に腕時計が広く使われることを信じ、実用性を向上させる機能の開発に日々取り組んでいました。

その結果、高い防水防塵性を備えたオイスターケースが誕生したわけですが、腕時計のねじ込み式リューズに慣れていない人が多く、先述したようなゼンマイを巻いたあとにリューズのねじ込みを忘れたことによる浸水トラブルが頻発していました。

こうした浸水トラブルを解消するためにロレックスは、リューズの操作無しでゼンマイの巻き上げを可能にしました。

オイスターパーペチュアルは、アメリカ空軍が人類初の音速飛行に成功した際に携行されたモデルとしても知られています。

■ROLEX ロレックス オイスターパーペチュアル 41 124300 ブライトブラック 

 

 

③1945年に「デイトジャスト」を開発

デイトジャストは、文字盤に付いた小窓に日付を表示する機能です。

あとから0時になると瞬時に日付が変わる機能も付くようになりました。

日付表示窓の位置は3時の位置です。

1954年からは、日付を拡大表示するサイクロップレンズが付くようになりました。

デイトジャスト、パーペチュアルに関しては、機械式時計の中では当たり前のような機能になりましたが、

オイスターと共に三大発明として、時計史に残る偉業として称えられています。

現行のデイトジャスト41mmです。

ロレックスの3大開発を全て搭載しており、文字盤上にそれぞれの機能が記載されていることからブランドのアイデンティティであることも伺えます。

■ROLEX ロレックス デイトジャスト 41 126334 ミントグリーン ジュビリーブレスレット

 

3.堅牢性をもたらす904Lステンレススチールの導入

また、耐蝕性に優れる904Lと呼ばれるスーパーステンレススチールを時計メーカーとして初採用し、すべてのステンレスモデルにおいて導入している事もROLEXの偉業の一つと言えるでしょう。

腕時計に使用されるのは「304」と「316」とよばれるステンレススチールが一般的です。これらの素材も決して悪い素材ではなく耐食性や耐摩耗性において優れた素材です。

しかしながら、904Lスチールは前述のものより更に上質で、ハイテク産業、航空宇宙、化学産業の現場においても使われるような特殊素材を、ROLEXは自社で製造しているのです。

腐食や酸やさび、経年耐性に優れた耐性を持つ素材で、成形加工が極めて難しく、高度な技術が要求されます。

よってこの素材を扱えるブランドはごく僅かに限られていますが、ROLEXは、なんと全てのステンレススチールモデルに904Lスチールを採用しています。

なぜそれが可能なのかといいますと、「904L」を鍛造して成形する工程で必要になる、大型の圧力プレス機を自社で所有しているのです。よって通常では困難な加工も容易に行うことができ、安定した生産に繋げていると言う事です。

この点は他ブランドの追随を許さぬ技術力・生産力があることの紛れもない証拠と言えるでしょう。

 

4.最後に

ROLEXは、他にもエベレスト初登頂に携行されたエクスプローラーI等、多岐にわたる分野へ貢献してきました。

これらのROLEXの取り組みとして一貫しているのは、『幅広い分野の最前線の舞台で活躍するプロフェッショナルに向けられた時計を作り続けている』事です。

それらのほぼすべてのモデルが定番化され、現在幅広い層から支持を受ける一大ブランドとなったのです。

■ROLEX ロレックス エクスプローラー I 124270

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介させていただいた内容は、ROLEXの基本知識の中でも重要とされるものをピックアップしてお伝えしました。

今一度、ROLEXというブランドについてご理解を深めていただく機会にしていただければ幸いです。

▼ROLEXを見る

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。

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